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中年期の生活習慣と認知能力


昨日は、高齢期の生活習慣と記憶能力について、ポジティブな要素とネガティブな要素に分けてお伝えしました。


今回は、中年期における生活習慣で、どのように後の認知能力が影響を受けるのか調べた研究をご紹介します。


Health Behaviors From Early to Late Midlife as Predictors of Cognitive Function: The Whitehall II Study


イギリスにおける大規模な調査 The Whitehall II Studyを元にしている研究で、調査を開始した当初の平均年齢44歳の5,123人を対象としています。


不健康な習慣として喫煙、完全な禁酒、運動の少なさ、野菜や果実摂取の少なさを挙げており、0から4点で点数化して、認知機能への影響を調べています。


結果として、以下の内容が示されました。

・不健康な習慣が多い場合(上記で3から4点)の時は、中年期初期で1.84倍、中年期後期で2.76倍、認知機能の低下が生じる割合が多くなっていました。


・不健康な習慣の数と期間が長いほうが、中年後期における認知機能の低下が生じる割合が多くなっていました。


要約:『不健康な生活習慣が多く、期間が長いほど、中年後期で認知機能低下が起こる可能性が高くなる』


禁酒の扱いについては、推奨量の範囲内でも飲酒が脳に与える悪影響を指摘する研究もあり、意見が分かれるところかもしれません。


もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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