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依存症の専門家は幻覚剤の使用について肯定的に考えている


海外においてマリファナの合法化に多くの議論があったように、シロシビンやMDMA等の幻覚剤についても、精神疾患に有効性があるとは言え、多くの反対意見が予想されます。


しかし、意外にも薬物依存に最も造詣が深いと思われる依存症の専門家たちは、幻覚剤の使用に対して肯定的であるようです。


依存症(物質使用障害)の治療に携わる専門家が多く集まる学会:the American Academy of Addiction Psychiatry (AAAP) 32nd Annual Meetingで発表された調査結果( Amanda Kim, MDら)は以下のようになっています。


・インターネット上で依存症の専門家を対象とし、30項目の調査を行ったところ、145の回答(59%が男性、平均46.2歳)があった。


・85%が少なくとも一人の患者で幻覚剤の臨床経験があった。


・64%が物質障害に対して、82%がその他の精神障害に対して、幻覚剤の使用が有効であると考えていた。


・74.5%が幻覚剤の治療的使用が合法化されるべきであると考えていた。


・37.9%は幻覚剤の依存性について懸念を示していた。


要約:『アメリカの依存症専門家たちは概ね幻覚剤が物質障害やその他の精神疾患の治療に有効であると考えている』


大勢としては幻覚剤(種類によっても異なります)の治療的意義が認められる傾向がありますが、今後どのように使用をコントロールしていくのかという課題が残りそうです。


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