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妊娠中の脂肪酸摂取内容と出産した児の神経発達


昨日は、オメガ3脂肪酸の摂取量と脳機能(衝動抑制)との関連についてお伝えしました。


今回は、脂肪酸摂取の内容(n-6/ n-3の比率等)がどのように出産した児の神経発達に影響するかを調べた内容です。


Association between maternal intake of n-6 to n-3 fatty acid ratio during pregnancy and infant neurodevelopment at 6 months of age: results of the MOCEH cohort study


体に良いと言われている脂肪酸(オメガ3脂肪酸)を主として摂取すると、ここで指標とされているn-6/ n-3やLA/ ALAが低下します。


960組の母子が対象となり、妊娠中の母の脂肪酸摂取の内容(上記の脂肪酸摂取比率)と、出産した児の神経発達の関連性を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・妊娠中の脂肪酸摂取におけるn-6/ n-3やLA/ ALAが高いと、出産した児の神経発達の指標が低いという逆相関(片方が高いともう一方が低いという関係)を認めていました。


・n-6/ n-3やLA/ ALAが高いグループと低いグループを比較すると神経発達の遅延を認める可能性が2倍以上となっていました。


要約:『妊娠中の脂肪酸摂取の内容によって、出産した児の早期神経発達に影響を及ぼす可能性がある』


妊娠期の様々な食事内容の詳細に関してどの程度気を付けるかは悩ましい点もあるかもしれませんが、できるだけ良質の脂肪を摂取するよう心掛けると望ましいと思われました。



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