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感情のコントロールと脳への影響


うつ病や不安障害、PTSD等が、認知症の危険因子となることは以前から指摘されてきました。


今回は、感情のコントロールと、脳への影響に関する海外の記事をご紹介させてください。


Managing emotions better could prevent pathological ageing

感情を上手にコントロールすると病的な老化を防ぐことができる


ジュネーブ大学の発表で、要点は以下のようになります。


・同じ感情の状態(ネガティブな状態)にとどまることはうつ病のリスクとなり、感情の変化が素早いことは精神的健康につながる。


・他者の苦しみを自分の感情に関する記憶に関連付けることで「感情的慣性」の状態(感情が固まった状態)になり、これが脳の老化を促進する。


・後帯状皮質と扁桃体が感情のコントロールや自伝的記憶を担う部位であり、ネガティブな感情や不安、うつ状態の影響を強く受けやすい。


・不安や反芻思考、ネガティブな感情が多い人では上記の脳部位の変化を促進し、これが病的な老化現象を引き起こす可能性がある。


・後帯状皮質は認知症で最も障害を受けやすい部位の一つであり、上記の内容より、感情コントロールの悪化は認知症のリスクを増大させる可能性を示している。


直接的な因果関係を説明しているわけではありませんが、感情のコントロールの悪化(その原因となるような環境の要因も含めて)が脳への悪影響となるしくみの少なくとも一部を記述している内容でした。




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