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抗てんかん薬の処方がパーキンソン病と関連するかもしれない


神経内科領域の疾患としては比較的有病率の高い疾患として、振戦・固縮・無動等の神経症状が出現する“パーキンソン病”という疾患があります。


今回は、パーキンソン病と抗てんかん薬の処方との関連について調べた研究をご紹介します。


Association Between Antiepileptic Drugs and Incident Parkinson Disease in the UK Biobank

UKバイオバンクにおける抗てんかん薬とパーキンソン病発症との関連


イギリスの大規模な生体データ(UK Biobank)を元にした研究で、1,433人のパーキンソン病患者と8,598人の健常者が研究の対象となりました。


他の条件を揃えてマッチングを行い、抗てんかん薬のパーキンソン病発症に与える影響を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・抗てんかん薬の処方とパーキンソン病発症との間に関連を認めました(影響の度合いを示すオッズ比1.80倍)。


・処方回数や処方の種類が多いほうが、パーキンソン病発症が多い傾向を認めました。


要約:『抗てんかん薬の処方は、パーキンソン病の発症に何らかの影響を与えているかもしれない』


因果関係が分かったわけではないので、断定的に言うことはできませんが、抗てんかん薬の影響を今後検討していく必要性を感じました。


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