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抜毛症や皮膚むしり症では、強迫性の程度が日常生活の支障に影響を与える


体の様々な部位の毛を抜きたくなってしまう“抜毛症”や表皮を突いたり、むしったりするのが止められない“皮膚むしり症”は、“身体集中反復行動(以下、BFRBsと表記)”と呼ばれ、気になることがやめられない症状が特徴である“強迫性障害”とも診断されます。


今回は、BFRBsにおいて、強迫性の程度がどのように各指標に影響を与えているのか調べた研究をご紹介します。


身体集中反復行動における強迫性の役割


BFRBsの成人88人(抜毛症48人、皮膚むしり症37人、両方3人、平均30.9歳)が対象となりました。


尺度(15-item Cambridge-Chicago Compulsivity Trait Scale)を用いて、強迫性(不合理だと分かっていても考えやイメージにとらわれること)について評価し、BFRBsの様々な要素との関連を調べました。


結果として、強迫性の尺度は生活の支障の程度や質の低下と関連していましたが、BFRBsの症状重症度そのものとは明らかな関連がありませんでした。


要約:『抜毛症や皮膚むしり症では、生活上の支障や質の低下を左右する要素として、強迫性の影響が大きい可能性がある』


生活上の支障や質(それをつらく感じているか)を考える上では、行動の回数等のみではなく、心理的な強迫性の影響が大きいのかもしれません。もう少し、深い部分の聞き取りをした方が良いと思われました。


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#皮膚むしり症

#強迫性障害

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