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早産は就学準備性の妨げとなるか?


出産時の様々な状況が、その後の発達過程に影響を与えることが指摘されてきました。


今回は、早産(37週未満と定義)が就学の準備性(言語能力や身体的健康等)と関連するか調べた研究をご紹介します。


School Readiness Among Children Born Preterm in Manitoba, Canada

早産の子供における就学準備性


カナダのマニトバ州における研究で、63,277人(そのうち4,352人が早産、58,925人が満期産)でした。


幼稚園において、就学準備性を評価尺度:Early Development Instrument (EDI)を用いて評価し、身体的健康度、社会適応、感情的成熟、言語的・認知的発達、コミュニケーションスキル、一般的知識等を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

・早産の場合は35%でEDIの低下を認め、そうでない場合の28%より多くなっていました。

・兄弟姉妹間の比較では、満期での出産と早産との間でEDIの差は明らかではありませんでした。


要約:『早産の場合では就学準備性に影響する様々な発達上の要素に影響が出現するが、これは単純に早産の影響ではないかもしれない』


遺伝的要因を共有する兄弟姉妹間では、早産の有無で違いが出なかったことを考えると、今回の結果は早産の影響ではない、別の遺伝的要因による違いを見ている可能性も考えられました。


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