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更年期症状と認知機能低下の関連


閉経時期が近くなるとうつや不安等の精神症状、ホットフラッシュ(上半身ののぼせ、ほてり、発汗)等の身体症状が出現することがあります。


今回は、更年期症状と認知機能との関連を調べた研究をご紹介します。


女性の認知機能は更年期症状の重症度の影響を受けるのか?


40~65歳の404人の女性が対象となりました。


更年期症状の尺度(Greene Climacteric Scale)と認知機能の尺度(Hindi Mini-Mental State Examination scale)を用いて、更年期症状と認知機能との関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①更年期症状が重度(症状尺度の合計点が高い)場合の方が、認知機能が低くなっていました(例: 更年期症状が重度/軽度の順で、見当識8.11/8.90 記銘2.77/2.91 注意4.31/4.48 想起2.26/2.53 言語・視空間機能7.13/7.91)。

②交絡因子(他の影響を与えそうな要因)を調整した後で、更年期症状のうち最も認知機能低下と関連していたのは、性機能障害とうつでした。


つまり、“更年期障害(特にうつや性機能障害)の症状が重度の場合、認知機能低下の程度も大きくなるかもしれない”と言えそうです。


身体症状も含めて、更年期症状が重い場合には、その後の認知機能の変化にも留意する必要がありそうです。

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