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比較的若い年代で認知症の診断が行われた場合には自殺のリスクが高くなる


癌などの重篤な疾病について診断が行われた場合には、特に診断が行われてから短期間で、自殺のリスクが高くなることが指摘されています。


今回は、認知症の診断が行われた場合で、どのような条件が加わると自殺のリスクが高くなるのか調べた研究をご紹介します。


Risk of Suicide After Dementia Diagnosis

認知症診断後の自殺リスク


イギリスの全域を対象とした調査で、594,674人(死亡時の平均年齢は81.6歳、14,515人が自殺による死亡者)のデータを含んでいます。


認知症の診断について、医療記録に関するデータを調査し、自殺リスクとの関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


特に自殺が多いのは、認知症診断に以下のような条件が加わった時でした。

・65歳未満での診断(オッズ比2.82倍)

・診断から3ヶ月以内(オッズ比2.47倍)

・他の精神疾患の合併(オッズ比1.52倍)


要約:『認知症診断後の自殺リスクで特に注意が必要なのは、65歳未満、診断から3ヶ月以内、他の精神疾患がある場合である』


診断の伝え方に細心の配慮を要するのと、上記のような条件にも注意が必要であると思われました。


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