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治療に行動療法を取り入れるほうが経済的にも有利である


不安やうつ病、ADHD等の精神疾患で特に行動に影響を与える様々な病態について、“behavioral health condition (以下、BHCと表記) ”という言葉が使われることがあります。


今回は、BHCに対して、外来での行動療法 outpatient behavioral health treatment (以下、OPBHTと表記) を追加した時に、経済的な負担がどのように変化するのか調べた研究をご紹介します。


Association of Outpatient Behavioral Health Treatment With Medical and Pharmacy Costs in the First 27 Months Following a New Behavioral Health Diagnosis in the US

外来行動療法(OPBHT)と医療・薬剤費の関連


BHCのある203,401人(18~64歳が67%、男性52%)が調査の対象となりました。


外来行動療法(OPBHT)を追加した時に、どのように医療費や薬剤費が変化するのか、追加しなかった場合とで比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・OPBHT追加15ヶ月までのところで、一人月当たりの医療費(薬剤費含む)で比較すると OPBHT571ドル vs 非OPBHT686ドル)


・さらに長期、OPBHT追加27ヶ月までのところで、一人月当たりの医療費(薬剤費含む)で比較すると OPBHT391ドル vs 非OPBHT464ドル)


要点:『行動に影響を与える精神疾患の治療では、外来での行動療法を加えるほうが、医療費が軽減される可能性がある』


方法によっても大きくことなるとは思うのですが、行動療法を行うこと自体に多くの時間や労力がかかるので、このコストをどのように考えるかが難しい点であると考えられました。


もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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