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画像検査でうつ病の単極性か、双極性の区別がつくかもしれない



うつが主な状態像でも、比較的大きな気分変動を伴う双極性と、ほぼ一定の状態が継続する単極性があり、臨床的に見分けがつきにくい場合も多く経験します。

今回は、かなり以前(2013年)の研究ですが、画像検査で単極性と双極性のうつを見分けられないか調べた研究をご紹介します。

このMary L. Phillips, MRCPsych, MD らによる研究(August 22 in the British Journal of Psychiatryに掲載)では、54人の成人女性(平均32.5歳)と、が参加しました。


このうち、18人が単極性のうつ病、18人が双極性障害(1型)、18人が比較を行うための健常者でした。


画像検査として、ある脳部位(anterior cingulate cortex )の血流をASL(arterial spin labeling)という技術を用いて測定し、単極性、双極性の区別が可能か確かめました。


結果として、検査の正確さを示す指標である感度は83.3%、特異度は80.6%となっており、単極性と双極性を見分ける正確さは80.6%でした。


要約:『今回用いた画像検査の技術では8割程度の正確さで、単極性と双極性の区別がつくかもしれない』


気分障害において単極性か、双極性かの区別は、治療方針にも関わる鑑別であり、今回の結果くらいの正確さがあると臨床的に有益である可能性が考えられました。


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