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皮膚疾患がある時の不安にマインドフルネスの状態が関連している


判断することなく、現在に注意を向けている心理状態をマインドフルネスと言います。


また、アトピー性皮膚炎や高度の尋常性ざ瘡等、慢性化した皮膚疾患は、他者からの視線を意識すること等を介して、不安を強くする傾向が指摘されています。


今回は、皮膚疾患がある時に、マインドフルネスの状態が精神状態とどのように関連しているかを調べた研究をご紹介します。


The importance of mindfulness in psychosocial distress and quality of life in dermatology patients

皮膚疾患がある場合の社会心理的負担や生活の質に関するマインドフルネスの重要性


皮膚疾患のある120人が対象となりました。


主観的な皮膚疾患の重症度、皮膚に関する羞恥、否定的評価に関する怖れ、不安、うつ、生活の質、マインドフルネスの状態について評価し、関連性を検討しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・皮膚疾患を持つ多くの人に、うつや不安についての症状がありました(例:うつ症状について軽度14%、中等度5%、重度2.5%)


・皮膚疾患の重症度の影響を調整した結果、マインドフルネスの状態が不安の39%、社会不安の41%、皮膚に関する羞恥の13%、皮膚の状態に関連する生活の質の6%と関連を示していました。


要約:『皮膚疾患における不安・うつ・羞恥の低下に、マインドフルネス状態の影響が大きい可能性がある』


皮膚の状態に関する認知の改善に、現在の状態を判断を介さずに受容するマインドフルネスが役立つかもしれません。


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