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精製糖が子どもに与える影響について


白砂糖などの精製糖は吸収の速度が速いために、摂取によりインスリンの過剰な分泌を促し、血糖値が乱高下し易いと言われています。


精製糖の過剰摂取は、もちろん内分泌等の領域でも好ましくないのですが、精神医学や脳科学上の影響も示されています。


今回は、吸収速度の速い糖(単純糖質)の摂取が特に子どもの脳に対してどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。


低血糖に対する副腎ホルモン分泌の反応性促進と感受性の増加:子どもにおける糖摂取の副作用のしくみ


特に子どもへの影響を大人と比較するため、25人の子どもと23人の大人について、糖摂取後/低血糖時のホルモン濃度の変化、脳活動への影響について調べました。


結果として次の内容が示されました。

①血糖値が低下した時のホルモン(エピネフリン)濃度の変化が、子どもの場合大人より2倍大きくなっていた。

事象関連電位(P300)と言われる脳の反応性を調べるための電位変化も、子どもでは低血糖に対する反応がはっきりしていた。


以上の結果より、子どもでは特に低血糖により生じるホルモンや神経の反応性が大人よりも大きくなることが分かりました。


上述のように精製された糖では、急激な血糖上昇の後、低血糖が起こりやすいことが指摘されています。子どもの脳の反応性を考えたときには、ゆっくりと吸収される黒糖、てんさい糖など(あるいは果糖が含まれていても消化に時間のかかる果物)の方が甘味の供給として望ましいと思われました。


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