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若い世代におけるソーシャルメディアの使用と精神状態の悪化


ソーシャルメディアの頻繁な使用について、生活リズムの乱れや日常生活の他の活動への影響が指摘されていますが、今回はソーシャルメディアの使用頻度と精神衛生への影響を若い世代で調べた研究(2019)をご紹介します。


若い世代のソーシャルメディア使用と精神衛生との関係におけるネット上のいじめ、睡眠、身体活動の影響


イギリスにおける研究で、全国から抽出された“Our Futures study”という調査結果を分析しています。


13~16歳の男女を対象としており、ソーシャルメディアの頻度を大まかに「少ない:週に1回未満」と「多い:日に複数回」に分けて、それにより精神状態を長期に渡って調べています。


結果として以下の内容が示されました。

①第1期(13~14歳)から第2期(15~16歳)でソーシャルメディアの使用頻度が多い割合が増えていました。(男性34.4→61.9% 女性51.4→75.4%)

②第1期でのソーシャルメディア使用頻度の多さがその後の精神状態の悪化を予測していました。(男性 オッズ比1.67 女性1.31)

③女性ではネット上のいじめ、睡眠不足、身体活動の低下について調整すると、女性では精神状態の悪化は明らかではなくなりました。


つまり、“ソーシャルメディアの使用頻度は精神状態の悪化と関連し、特に女性ではネット上のいじめ・睡眠不足・身体活動の低下が要因となっている”ことが示されました。


ソーシャルメディアは人間関係の維持や情報交換に便利なツールですが、使用頻度や波及する様々な要素に注意が必要であると言えそうです。

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