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若年で現れるアルコール乱用の危険因子


思春期を含めた若年からのアルコール飲用は、中年期以降のアルコール乱用(依存症)につながりやすいと言われます。


今回は、若年のアルコール飲用で、特にどのような要素が後のアルコール乱用につながるのか調べた研究をご紹介します。


Solitary alcohol use in adolescence predicts alcohol problems in adulthood: A 17-year longitudinal study in a large national sample of US high school students

思春期の単独飲酒は青年期のアルコール問題を予測する


アメリカのカーネギー・メロン大学の研究で、18歳の調査は4,464人、23~24歳の調査は

4,561人を対象としています。


18歳と23~24歳の2回にわたって飲酒習慣について調べ、どのような要素が35歳時のアルコール乱用につながるのか調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

・18歳では25%、23~24歳では40%に単独で飲酒する習慣を認めました。

・18歳で単独飲酒の習慣がある場合には、複数で飲酒するだけの場合と比較して35%、後のアルコール乱用が多くなっていました。23~24の単独飲酒については60%多くなっていました。

・この傾向は思春期の女性において特に強く、18歳で単独飲酒の習慣がある女性では、複数で飲酒するだけの場合と比較して86%、後のアルコール乱用が多くなっていました。


要約:『若年における単独飲酒の習慣は、中年期のアルコール乱用につながりやすく、特に思春期の女性においてはその傾向が強い』


特に思春期から女性で単独飲酒するほど飲酒欲求が強い場合には、後にアルコール問題が発生する可能性が高いと言えそうです。



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#アルコール依存症



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