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認知症の発症と食事パターン


今までにも、認知症を予防するための食事について様々な内容をお伝えしてきました(すすめられる食事法として、オリーブオイルや魚介類、全粒穀物が中心の地中海食がありました)。


今回は、食事のあり方をネットワーク(ここでは要素間の関連を示す“パターン”と解釈)としてとらえて、認知症発症前の食事法について調査した内容をご紹介します。


認知症前駆期における食事法を特定するためのネットワーク科学


“ネットワーク科学”は、技術・生物・社会・言語などを構成する要素の関連性をデータから検討する比較的新しい領域をいいますが、今回はこの手法を認知症発症前の食事パターンの分析に用いています。


フランスにおける研究で、認知症発症の10年前の食事パターンの経過を追って非認知症のパターンと比較した調査です。


結果として、以下のような食事の特徴が認められました。

認知症の発症に至るパターン:肉加工品を食事内容の中心に据えている場合が多く、間食が多く認められるパターン。

非認知症のパターン:必ずしも中心となる食事内容は定まっておらず、より広範囲に多くの健康的食事内容が多様に取り入れられているパターン。


つまり、肉の加工品を中心とする多様性の低い(ワンパターンの)食事内容だと、より認知症に至り易い可能性があります(必ずしも因果関係は定かではありません)。


しばしば認知症予防(脳の活性化)のために画一的な生活ではなく、多様な活動を行うようにすすめられますが、食行動の上でも多くの品目をバランスよく多様に摂取する方が望ましいのかもしれません。


#認知症

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