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誠実さや神経症傾向等のパーソナリティが認知能力の経過に影響するかもしれない


運動や食生活など様々な生活習慣が、認知機能に影響を及ぼすことが指摘されてきました。


今回は、誠実さ・神経症傾向・外向性というパーソナリティ特性が認知機能にどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。


高齢者におけるパーソナリティ特性、認知機能、死亡率


記憶と加齢についての調査 the Rush Memory and Aging Project (MAP) に参加した約2,000人(平均80歳、73.7%が女性)が対象となりました。


ビッグ5と呼ばれる性格特性分類のうち、今回は誠実性・神経症傾向・外向性(その他には開放性・協調性がある)について、特性と認知機能(毎年測定)との関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①誠実性や外向性が高い場合には、認知機能が維持される(中には改善される)場合が多くなっていました。特に誠実性が1標準偏差だけ高い値だと、22%軽度認知障害への移行が少なくなっていました。

②神経症傾向が高い場合には、認知機能の低下がする場合が多くなっていました。神経症傾向が1標準偏差だけ高い値だと、12%軽度認知障害への移行が多くなっていました。


つまり、“誠実性・外向性が高く、神経症傾向が低いほうが、認知能力低下は少なくなるかもしれない”と言えそうです。


特に高齢になってからの外向性は、認知機能を保持する活動にも繋がる可能性が考えられました。

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