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身体醜形障害に対するシロシビンの効果


治療抵抗性のうつ病に対して、マジックマッシュルームの成分であるシロシビンが有効であるとの指摘がなされてきました。

また、身体各所の特徴が気になって日常生活に支障の出現する「身体醜形障害」の治療には通常SSRI等の抗うつ薬や認知行動療法(日本での実施はわずか)がすすめられますが、多くの場合効果は限定されています。


今回は、身体醜形障害に対してシロシビンを試みた研究をご紹介します(Anxiety and Depression Association of America Conference 2023で発表)。


少数で行われた研究で、平均罹病期間21年の身体醜形障害の患者12人(女性8人、男性4人)が対象となりました。


シロシビンの服用前に、セラピストによる心理的セッションを行い、体験から期待できるものについて話し合いが行われました。


結果として、以下の内容が示されました。


・12週後の評価で、明らかに身体醜形障害の指標(BDD-YBOCS)に低下を認めました。


・30%以上の症状低下を「反応」と評価すると、反応したのは7人(58%)で、そのうち3人は症状がほとんどなくなっていました。


要約:『シロシビンの服用で、身体醜形障害が大きく改善する可能性がある』


小数例で、プラセボによる対照の設定もなく、試験自体の妥当性は低いかもしれませんが、今後の検証に期待が持てる内容でした。



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