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運動レベルと希死念慮との関連




今回は、時期は遡りますが(2017年)、身体活動レベルと希死念慮との関連について、主として横断研究(ある時点での疾病や特性の分布を元にした研究)を集めた分析(メタ・アナリシス)をご紹介します。


Physical activity and suicidal ideation: A systematic review and meta-analysis

身体活動と希死念慮


身体活動と希死念慮との関連について調べた研究14本が分析に含まれました。


参加者の年代は、成人67%(130,737人)、思春期若年者50%(539,170人)、老年期成人67%(50,745人)となっていました。


結果として、以下の内容が示されました。


・身体的活動レベルと希死念慮はネガティブな相関性(活動レベルが増えると希死念慮が減るという関係)を持っていました。


・活発(active)に分類される人々は、不活発(inactive)に分類される人々よりも、希死念慮を認めることが少なくなっていました(オッズ比0.87倍)。


・身体的活動として推奨されるガイドラインを満たす場合には希死念慮が少なく(オッズ比0.91倍)、満たさない売位には希死念慮が多くなっていました(オッズ比1.16倍)。


要約:『身体的活動が多い場合の方が、希死念慮は少なくなっている可能性がある』


因果関係の方向性や、同時に生じている様々な交絡因子がどの程度調整できているのか難しい点もあるのかもしれませんが、身体的活動が極端に少なくなっている場合には、希死念慮が生じているリスクも考える必要を感じました。



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