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食料不安と認知症


社会経済的状況の低下は、様々な精神疾患のリスクとなることが指摘されてきました。


今回は、特に食料不安について、認知能力との関連を調べた研究をご紹介します。


Food Insecurity, Memory, and Dementia Among US Adults Aged 50 Years and Older

アメリカの成人(50歳以上)における食料不安、記憶、認知症


アメリカにおける調査(the US Health and Retirement Study)を元にした研究で、50歳以上の成人7,012人を対象としています。


結果として、食料不安がない場合と比較して、以下の内容が示されました。


・食料不安がある場合(low food security)では、認知症の割合が多くなっていました。(オッズ比で1.38倍)。


・食料不安が非常にある場合(very low food security)では、認知症の割合が多くなっていました。(オッズ比で1.37倍)。


・食料不安がある場合と非常にある場合(very low & low food security)では、記憶能力の低下が早く始まっていました。


要約:『食料不安がある場合には早期に認知能力の低下が出現しやすい可能性がある』


食料不安だけを抽出して影響の原因とすることが難しいと感じましたが、大きな背景となり得る要素であると思われました。



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