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高齢におけるビタミンD摂取量の認知機能に対する影響


昨日まで、比較的長期にわたるビタミンD摂取量の影響に関する研究をご紹介しました。


今回は、高齢期になってからのビタミンD摂取量の差が比較的短期間でどのように認知機能に影響するのかを調べた研究をご紹介します。


Effect of 2000 IU compared with 800 IU vitamin D on cognitive performance among adults age 60 years and older: a randomized controlled trial

60歳以上でのビタミンD摂取量2000IUと800IUの認知機能に対する比較


地域で生活する60歳以上の高齢者(平均70.3歳)を対象に、毎日ビタミンDを2,000IU摂取した場合と800IU摂取した場合、認知機能がどのような影響を受けるのか調べました。


尺度として、第一には認知機能の簡易検査(MMSE)の結果、その他に各種認知機能検査(7 executive function tests, auditory verbal and visual design learning testsなど)を用い、2年間の経過を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・当初、ビタミンDが欠乏していた場合(25(OH)D <20 ng/mL)には、認知機能が低下していました。


・ビタミンDの摂取量による(20,000IUか800IU)違いは認められませんでした。


・この傾向は最初のビタミンDレベルや年齢の影響は受けていませんでした。


要約:『高齢期に摂取するビタミンDによる認知機能に対する予防効果ははっきりしない』


少なくとも、高齢期になってからビタミンD摂取量を数年変化させても大きな効果はないのかもしれません。



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