昨日は、大気汚染レベルと認知症発症リスクの関連についてまとめたメタアナリシス(分析結果)をご紹介しました。
今回は、少し以前(2021年)の研究にさかのぼって、大気汚染を避けて生活すると認知症リスクが軽減するのか調べた発表(Alzheimer's Association International Conference 2021)をご紹介します。
参加当初は認知症を発症していない2,232人(平均81.5歳)が対象となりました。
電話インタビューで毎年認知機能を調べ、住んでいた地域から計算した大気汚染への暴露量との関連を調べました。
結果として、以下のことが示されました。
・PM2.5が10%低下すると認知症リスクが14%軽減し、NO2では同様に26%軽減するという関連が明らかになりました。
・これは計算によると、2~3歳の若返りを意味するという結果でした。
要約:『住んでいる地域の大気汚染状況によって、認知症の発症リスクは影響を受ける』
居住地域を変更できない場合でも、外気に触れるときにはマスクをすることや交通量の多い場所や時間帯を避ける等の工夫が考えられました。
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