小児の慢性的な痛みにアプリでの心理的介入は有効か?


痛みに対して心理的介入(カウンセリング)が有効であることが以前から指摘されています。


ただし、専門的なカウンセリングは経済的負担も大きく、実施している機関も少ないため、受けることが困難な場合が少なくありません。


今回は、ウェブを介したアプリケーションソフトでの心理的治療が小児の疼痛に有効か調べた研究をご紹介します。


A digital health psychological intervention (WebMAP Mobile) for children and adolescents with chronic pain: results of a hybrid effectiveness-implementation stepped-wedge cluster randomized trial

慢性的痛みのある小児や若年者に対するコンピューターでの心理的治療


アメリカの8か所のクリニックに通う10~17歳の慢性疼痛のある若年者143人と介護者が研究の対象となりました。


ランダムに通常の治療のみとアプリでの心理的治療(疼痛に関する自己管理を学ぶ内容)を受けるグループに振り分け、痛みに関連する経過を調べました。


結果として、アプリでの心理的治療を行ったグループの方が、痛みの程度、行動障害、痛みの主観的変化について通常の治療のみよりも改善が大きくなっていました(治療後の変化を比較した効果を示す効果量d=0.54)。


さらに、プログラムへの取り組みが多いほど、改善の効果が大きなっており、アプリでの心理的治療が有効である証拠を認めました。


こうした心理的治療は疼痛治療の主役となるものではないかもしれませんが、主体的な疼痛管理や認知的な修正によって、疼痛の影響を軽減する可能性を感じました。

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