top of page

経頭蓋交流電流刺激(tACS)による記憶の改善効果


まだ議論のあるところですが、磁気や電気で物理的に脳を刺激する方法により、注意力や遂行能力の一部が改善することが指摘されてきました。


今回は、経頭蓋交流電流刺激(tACS)と呼ばれる方法で脳を刺激することにより、長期と短期の記憶が改善するかを調べた研究をご紹介します。


Long-lasting, dissociable improvements in working memory and long-term memory in older adults with repetitive neuromodulation

https://www.nature.com/articles/s41593-022-01132-3#Abs1

反復的なニューロモジュレーションによる効果の分離できる短期記憶と長期記憶の継続的な改善


健忘や軽度認知障害のある65~88歳の150人が対象となりました。


電流を伝える端子が付いたキャップを装着し1回20分の電気刺激を4日間連続で行うことにより、記憶にどのような効果が得られるのかを調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・参加した人の85~90%が記憶の改善効果を実感しました。