他者の咀嚼音など、音に対する嫌悪が強く、生活に影響が生じる場合、音嫌悪症候群(ミソフォニア)と呼ばれることがあります。
今回は、ミソフォニアの脳で起こっている機能的な変化について調べた研究をご紹介します。
Neural evidence for non-orofacial triggers in mild misophonia
口腔顔面領域外の刺激による軽度ミソフォニアの神経学的な基礎
ミソフォニアの症状がある19人の成人が対象となりました。
安静時と音声や指のタップ刺激に対する脳の反応を、機能的MRI画像を用いて調べました。
結果として、ミソフォニアにおいては、各身体部位の機能を担う脳の領域と両側聴覚野、島と呼ばれる脳の部位の結合が強くなっていることが観察されました。
ミソフォニアの有病率は20%に及ぶとも言われていますが、どのような仕組みで症状が起きるのかほとんど分かっていません。
今回のような神経学的な基礎が確かめられると今後新たな進展が期待できるかもしれません。
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