top of page

ビタミンD不足は認知機能に影響するか?


ビタミンの不足は体内における多くの代謝に影響し、認知機能低下をもたらすものとしては、特にビタミンB不足によるウェルニッケ‐コルサコフ症候群が有名です。

今回はかなり前の論文にはなりますが、血中のカルシウム濃度にも関連し、骨を丈夫にするために必要というイメージが強いビタミンDについて、その不足と認知機能との関連を調べた研究をご紹介します。

ビタミンD不足と認知機能低下の傾向について

382人の高齢者(平均75.5歳、17.5%に認知症の診断あり)が調査の対象となり、ビタミンD関連の血液でデータと認知機能が、8年間毎年調べられました。

結果としては、

①認知症のグループでは、認知機能の低下が軽度か、認められないグループと比べて、ビタミンDが低下していた。

②ビタミンDの不足と、認知機能の中でもエピソード記憶・遂行機能の領域の低下が関連していた。

③認知機能の中で、言語機能・視空間認知はビタミンDの不足と関連していなかった。

上記のように領域によっては、ビタミンDの不足は認知機能低下のリスクとなり得ることが示されました。

ビタミンDは日光を浴びることによって体内で生成されることが知られていますが、魚介、卵、きのこ等の比較的限られた食品からも摂取できます。

まずはビタミンDの不足に陥らないようにしたいのと、今後サプリメントによる補給でも認知機能低下の予防が可能なのか知りたいところです。

閲覧数:690回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page