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認知症と自動車運転への適応について


認知症において、以前から自動車運転の問題が取り上げられてきました。

安全性を優先すれば、認知機能の低下が出現した初期の段階で、運転を中止することも考えられるのかもしれませんが、生活の利便性や、ごく軽度の認知症において実際にどのくらいの危険性があるのか検討することも必要であると思われます。

自動車運転に関するまとめの記事があったのでご紹介します。

異なった型の認知症における自動車運転への適応

最近の文献を中心として、システマティックレビュー(系統的な検索、文献の分析を行うこと)が行われました。

文献の中に含まれていた認知症のタイプには、アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭葉型の認知症が含まれていました。

文献全体を通して認知症の型に関わらず、中等度~重度の認知症で自動車運転に大きな支障が表れていましたが、特にアルツハイマー型でないタイプの認知症で、より深刻な障害が認められる傾向がありました。

理由として、アルツハイマー型以外の認知症では、中心の症状である認知機能以外にも、運転に影響を与える行動上や運動機能上の問題があることが考えられました。

自動車運転の実際的危険性においては、認知機能だけではなく、行動心理兆候(周辺症状)や運動機能の評価等も含めて、認知症のタイプに応じた対応を心がける必要性があると考えられました。

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