ADHDと自殺の危険性について

更新日:7月17日


ADHD(注意欠陥多動障害)について、様々な逸脱行動(事故につながる無謀な運転や買い物・暴言・暴行等)との関連が指摘されています。


今回は、自殺の危険性について、ADHD特性の有無によりどのような影響を受けるのか調べた研究をご紹介します。


Suicidal behaviors and attention deficit hyperactivity disorder (ADHD): a cross-sectional study among Chinese medical college students

自殺関連行動と注意欠陥多動障害(ADHD): 中国の医学生における横断的研究


中国の医学生5,693人を対象として、オンラインの質問票に対する回答を得ました。


自殺関連行動、ADHD、不安、うつ、タバコ、アルコール摂取に関して調査し、それぞれの関連性を分析しています。


結果として、以下のことが示されました。

①これまでの生涯における自殺関連の質問に対する回答は、希死念慮27.5%、自殺の計画7.9%、自殺企図14.8%でした。

②衝動性優位のADHD(ADHD-I)では自殺関連事象が5倍以上多くなっていました。

③ADHD-IとADHDの不注意・衝動性混合タイプ(ADHD-C)の両方で、自殺関連事象のリスクは影響しそうな他の因子を調整した後でも明らかに高くなっていました。


つまり、“自殺関連事象(希死念慮・計画・企図)のリスクは、ADHD特性があった場合に高くなり、特に衝動性が高い場合には5倍以上となる可能性がある”と言えそうです。


限定的なな集団を対象とした、過去を振り返っての調査であり、広く一般社会でも同様の傾向が認められるのか分かりませんが、自殺予防の観点からADHD特性の有無に注意する必要性を感じました。


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