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痛みと認知能力の関連


高齢期になると、腰痛や膝痛等、身体各所に慢性的な疼痛を生じることが多くなりますが、そのような痛みと程度と認知能力とはどのような影響を及ぼし合うのでしょうか?


今回は、痛みの程度や持続性等の要素と認知能力との関連を調べた研究をご紹介します。


高齢者における痛みの持続性と認知障害について


Health and Retirement Study という研究が元になっており、65歳以上の8,515人(平均74.17歳 59.2%が女性)が対象となりました。


痛みの存在・程度と生活への支障、認知能力等について調べ、その関連を分析しています。


結果として、以下の内容が示されました。

①痛みの持続性が認知障害と関連していました。痛みの強さは明らかな関連を示していませんでした。この関連は、痛みが家事などの活動に支障となっている時に特に強くなっていました。

②痛みの持続は認知障害の割合を21%増加させていました。


つまり、“痛みは特に持続的で・家事などの支障になっている時に、認知能力にも影響を与える可能性が高くなる”と言えるかもしれません。


家事などの活動に与える影響を介しての間接的なものか、疼痛が脳に直接影響を与えるのかは不明ですが、痛みのコントロールも認知能力を保つ上で重要であるのかもしれません。


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