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50代以降の自覚的物忘れは認知症の前兆である


自覚的な物忘れが認知症に関する受診のきっかけになることがありますが、どの程度認知症リスクとの関連があるのでしょうか?


今回は50代以降の長・短期の自覚的物忘れについて、認知症との関連を調べた研究をご紹介します。


Subjective short-term memory difficulties at ages 50–75 predict dementia risk in a community-based cohort followed over 17 years

50~75歳における主観的な短期記憶の障害は認知症リスクを予測する


ドイツにおける研究で、地域に居住する50~75歳(平均62歳、51%女性)の6,190人が対象となりました。


長期・短期の自覚的な物忘れと認知症リスクとの関連について調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・17年間の経過観察で492人が認知症と診断されました。


・短期的な自覚的物忘れと9年間までの認知症リスク(リスクの目安ハザード比1.80倍)、17年までのリスク(1.55倍)は関連を示していました。


・長期の自覚的物忘れは認知症リスクとの関連を示していませんでした。


要約:『50歳以降に短期の自覚的物忘れを感じている場合には2倍近く認知症が多いかもしれない』


自分で物忘れを訴えるときには、能力低下に対する不安の要素が大きく、実際に認知症である場合が少ないと言われます。


今回の結果から、一定のリスク上昇があるものと考えて経過を観察したほうが良いと思われました。



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