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診断されていない認知症を発見するシステム


認知症の診断基準を満たす認知能力の低下があっても、実際に診断を受けているのはその半数ほどであると言われます。


診断を受けていない場合、進行抑制のための治療や生活上の援助などのメリットが受けられない等の問題が存在します。


今回は、認知症の診断を受けていない人を発見するために作られた尺度について、その正確さを調べた研究をご紹介します。


External Validation of the eRADAR Risk Score for Detecting Undiagnosed Dementia in Two Real-World Healthcare Systems

診断されていない認知症を発見するためのeRADAR危険測定尺度の外的妥当性(一般化可能性)


アメリカの2つの集団における65歳以上の認知症の診断を受けていない人たち(1つはKaiser Permanente Washingtonの129,315人、もう一つはUniversity of California San Francisco Healthの13,444人)が対象となりました。


普段から収集されるデータ31項目(認知能力関連項目、医療機関利用パターン、処方内容、認知症危険因子等)を総合し、12か月以内の認知症の診断を予測できるかを調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・今回の尺度eRADARは2つの集団で高い認知症判別脳を示していました(1に近いと判別する力が高いと評価されるAUC値で示すと、ワシントンの集団で0.84、カリフォルニアで0.79)。


・90%(90th %ile)をカットポイントに設定すると感受性がワシントンで54%、カリフォルニアで44%となっていました。


要約:『今回開発されたeRADARという尺度は、診断されていない認知症を発見するのに役立つ可能性がある』


専門的な医療機関を受診するよう勧奨を自動的に行う等の、認知症発見の仕組み作りに役立ちそうな評価システムであると感じました。


もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ


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