ビタミンB6やB12は、神経細胞の物質代謝に影響すると言われています。
今回は、高用量のビタミンB6やB12がうつや不安にどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。
High-dose Vitamin B6 supplementation reduces anxiety and strengthens visual surround suppression
高用量のビタミンB6摂取で不安が軽減し、視覚機能が改善する
各時期に募集した合計478人の健常者(18~58歳、平均23歳、381人が女性)が研究の対象となりました。
1日あたりビタミンB6を100mg、B12を1000μg食後に摂取し、約1ヶ月間の経過で不安やうつ症状、視覚機能を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・高用量のビタミンB6摂取を行った場合には、不安の軽減を認めていました(うつ症状については変化はあったものの、明らかな差異ではありませんでした)。
・高用量のビタミンB6摂取を行った場合には視覚機能の向上(コントラスト知覚に関連するサラウンド抑制と呼ばれる機能の向上)を認めていました。
要約:『高用量のビタミンB6摂取を行った場合には、不安の軽減や視覚機能の一部を向上できる可能性がある』
この研究のみで、すぐに不安の改善目的でビタミンB6摂取を推奨できるわけではありませんが、今後の検証が期待される内容でした。
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